緒方三社

緒方三社

御祭神
仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)【一ノ宮八幡宮
応神天皇(おうじんてんのう)  【二ノ宮八幡宮
神功皇后(じんぐうこうごう)  【三ノ宮八幡宮

鎮座地
大分県豊後大野市緒方町


参拝の前に【原尻の滝】を見物しにきました。
田園風景の中に突如現れるこの滝のスケールは幅120m、落差20m。
緩やかな弧を描き水が落ちる姿は東洋のナイアガラと呼ばれるそうです。
やや水量が少なめな感じでしたが、滝壺近くまで行くとかなりの迫力がありました。

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滝の上に建てられた鳥居を頼りに神社を探しますと、左手奥の方へ神社発見!
さっそく行ってみる事に。

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十二世紀末頃の源平争乱期、この付近で勢力を伸ばしその名を轟かせていた武士団の棟梁である
緒方三郎惟榮(おがたさぶろうこれよし)により建てられたと云われています。
平氏御家人でありながら源氏側として活躍し、平氏と婚姻関係にあった宇佐神宮を焼き払った人物です。

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宇佐神宮焼き討ちの時に流れ矢が膝に当たり、どうしても抜けなくなり、
これを神罰だと考えた緒方三郎惟榮は、襲撃の許しを請うべく自分の領地を神様に寄進しそこに宇佐神宮の分霊を将来にわたって祀ることを誓うと、不思議と矢が抜け傷もたちまち癒えたといいます。
そして、3本の弓を同時に放ち、刺さった場所に一ノ宮、二ノ宮、三ノ宮を建てたといわれています。

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最初に訪れたのはどうやら二ノ宮のようです。
三間社流造りの本殿には一部彫刻が施されておりましたが、枡組も見事なものでした。

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二ノ宮の脇から参道が伸びていて上ったところに一ノ宮が鎮座されていました。
拝殿の屋根がちょっとヤバイ。。。

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眉毛が飛び出した変顔の狛犬

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こちらの本殿も立派でした。基本的には二ノ宮と同じ構造なのでしょう。


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最後は神功皇后が祀られている三ノ宮です。
先ほどの二社は近くに鎮座されているのですが、そこから1.5Kmほど北東に鎮座されております。
三本の矢を同時に放って1本だけ1.5Kmも外れるの?なんてことは気にしませんよ♪

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一社だけ川の対岸に祀られているという意図は分かりませんが
周辺には民家があるので、三社の中で一番綺麗にされていると思いました。

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旧暦10月14日頃の週末には川越し祭りが開かれます。
御祭神の親子三人が一緒に過ごすために、一ノ宮社と三ノ宮社の神輿が二の宮社へ集うのですが、
三ノ宮社だけが緒方川の対岸にあるため、こちらの神輿だけは川を渡って行かれるそうです。

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足早に三社の参拝を済ませましたが大分県の神社は以上で終了となります~。
最後まで読んでいただき有難うございました。