草部吉見神社

草部吉見神社(くさかべよしみじんじゃ)

御祭神
日子八井命(ひこやいのみこと)

鎮座地
熊本県阿蘇郡高森町草部


阿蘇から高千穂へ向かう途中で気になって立ち寄った神社です。
御祭神の日子八井命は、神武六十九年、日向国高千穂の峰より勅命により草部の郷に来られ、
住民を苦しめている大蛇を征伐されたそうです。
その後、大蛇が住んでいた「吉ノ池」を埋め、宮居と定め、この時に屋根や壁を草で葺かれたという故事から
「草壁」といい、後に「草部」に改めたと伝えられているそうです。

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日本三大下り宮の一つとされる神社の参道は
急な下りになっていて、上から社殿を見下ろす感覚は通常の神社ではありえない光景です。

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天正年間にキリスト教を信仰していた豊後の大友宗麒が
阿蘇に侵攻した際に焼き払われそうになりましたが、
参道を降りかけると、見る間に水が湛え神社は屋根を残し、池となり、
水中から大蛇が現れて宗麒を睨み付けて追い返したという言い伝えもあるそうです。
日子八井命に征伐された大蛇が時を越えて社殿を守ったのでしょうか?

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参拝していると、宮司さまの御家族らしき方がリーフレットを持ってきて説明をしてくれました。
長い時間お話出来ませんでしたが改めて感謝したいと思います。

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本殿は三間社流造り、拝殿に比べてやや大きめの印象。

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龍の妻飾りはこの地方の神社では多い気がします。

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蟇股には二股大根でしょうか?農作物系の彫刻が多かったのですが、
ポケた写真ばかりで使い物になりませんのでこの一枚だけです。。。

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脇障子の彫刻は鷲が猿をいたぶってるように見えます。口の中に爪が入ってるし。。。痛そうだ~!
でも、実際は鷲が猿を救い上げているのだそうです。

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下り宮という事で参拝に伺ったわけですが、
時間を掛けて色々と見て廻り、有意義な時間を過ごすことが出来ました。