関東東北大地震の爪痕

今回の関東東北大地震で被災した神社が気になり被災状況を見てきました。
訪れたのは被災エリアの南部
千葉県と茨城県の県境付近に鎮座される香取神宮鹿島神宮です。



先に訪れたのは千葉県香取市に鎮座されている香取神宮
社号標はなんとか無事の様子でしたが亀裂が入ってしまっていました。
なんとか持ちこたえたのでしょうが、次に地震が起きた時には...。

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参道の様子はすさまじく、綺麗に並んでいた石灯篭は倒壊してしまい、かつての面影は無くなっていました。
私が好きな参道だっただけに残念でなりません。
以前の様子
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至る所で地震の爪痕が確認されます。
本当に痛々しい姿に言葉も失ってしまいます。
それでも、参拝に訪れる人がいるというのは嬉しいことだと思いました。

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拝殿は向かって右側の灯篭は倒壊してしまい、なんともバランスの悪い姿に。

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本殿裏手に廻ると、全ての石灯篭が同じ方向へ倒壊しているのでした。

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重要文化財の本殿は無事なお姿を確認。
それだけが救いでしょうか...?

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続いて茨城県鹿嶋市に鎮座される鹿島神宮です。
こちらは見てのとおり鳥居が倒壊してしまい撤去された後。
ケガ人が出なかったというのが不幸中の幸いだと思いました。

以前の様子
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地震で上部がズレてしまい、落下寸前な石灯篭

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重要文化財の本殿に於いては千木が折れてしまっていました。
つい先日訪れたときは何ともなかったなずなのに...。
2/24に訪れた際の本殿
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こちらもお気に入りの参道なのですが
倒壊した石灯篭が痛々しい姿を見せていました。

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地中で暴れて地震を起こす大鯰を押さえているという要石(かなめいし)
鹿島神宮の要石は大鯰の頭、香取神宮の要石は尾を押さえているという。
あるいは、2つの要石は地中で繋がっているとも云われています。
そして要石を打ち下ろし地震を鎮めたのは、鹿島神宮の祭神である武甕槌大神だといわれているのです。

香取神宮の要石                             鹿島神宮の要石
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万葉集には「ゆるげどもよもや抜けじの要石 鹿島の神のあらん限りは」と詠われ、
江戸時代には、この歌を紙に書いて3回唱えて門に張れば、地震の被害を避けられると言われたのだそうです。
しかし、今回はその力及ばずだったのでしょうか?
この地方は大きな被害も出ましたが人的被害に於いては少なかったと聞きます。
それは他ならぬ武甕槌大神の力だったと思えてなりません。

震災から3週間近く経ちましたが、それぞれの神社ではまだまだ復興へ向けての動きが
思うように行っていない様子が伺えます。

一日でも早く復興されますように願って行きたいと思いました。