流造

年末から引き続きデータの整理をしています。
(去年のうちに終わらなかったんです。。。)
おそらく社殿の形として一番多く見られると推定される
流造(ながれつくり)について書いてみたいと思います。

流造とは?
ネットで調べると、前方の屋根が反りながら伸び庇(ひさし・向拝)となった形式。
切妻造の妻入り。???という事だそうです。
何のことか分らないので写真でご理解ください。(笑)


【一間社】
概ねこのスタイルが多いのではないかと思う、
一番スタンダードなタイプです。

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前室が付いたタイプですね。
この場合は前室を外陣とするのでしょう。

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庇が更に延長されているタイプ。
参拝する方の為に延長されたと思います。後付けかもしれませんね(笑)

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コンパクトさゆえに組物や、彫刻で装飾されて
ゴージャス感が出ているのも一間社ならではです。

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【二間社】
偶数の柱間の社殿は極めて稀だと思うんですが、
最近、遭遇率がやけに高いと思ってます。。。
写真はたぶん、初めて見た二間社の本殿です。 長野県 新海三神社の西本社

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摂社とか、末社では見かけることはありますので、探してみて下さい。

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【三間社】
このくらいが一番バランスが良いのではないかな。
個人的には奥行一間が好きなんですけどね。

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こちらは前室と一間の向拝が付いたタイプ。(個人的に滋賀スタイルと呼ぶ)
前室、外陣の床の高さは同じですが、内陣は一段高くなってるのが分ります。

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【五間社】
このあたりの大きさからは写真に全体を入れるのは困難になってきます。
大型の社殿になるので、有名神社で見ることが多いかも。
庇も長くなりますね。

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裏から見ても迫力あるんです♪

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【七間社】
ここからは参考という事で。もう写真に納まりません
愛知県 瀧山東照宮境内社の日吉山王社です。
社殿が覆屋に収められてるので外からも見えないのでこの角度から。
よ~く見て数えると七間あるでしょう♪

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【九間社】
きちんと確認できる写真は所有しておりません。。。
福岡県の箱崎宮の本殿ですが、三間社が三棟連結してるイメージです。

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【禁断の十一間社】
先日記事にしたので記憶にある方もいると思います。
山梨県 大井窪八幡神社本殿です。
箱崎宮の本殿との違いは三間社三棟の間に一間づつ入れてるので、
二間分長くなっています♪

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以上のように流造はバリエーションが豊で、見ていて楽しいと思います。

四間社・六間社・十間社はおそらく見ることは無さそうと、いいたい所ですが、
どれかを見る機会が近々ありそうです♪
そのときは記事にいたしますのでお楽しみに~。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。