築地塀と定規筋

タイトルからして何の事?って思いますよね~

京都市内を車で走ってるとやたらと目につくんですよぉ。
ということでファン限定でちょっと書いてみます!


築地塀(ついじべい)って何?
泥土をつき固めて作った塀。
塀の上には簡便な小屋組を設け、瓦や板などで葺いたものが多く見られる。
古くより貴族の邸宅や寺院、官舎などに見られ、現在でも御所や寺院などで見られる。

お寺とか昔の偉い人の邸宅の塀ってことですね。
下は東寺のものです。

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そして定規筋(じょうぎすじ)とは
写真でいうところの白い線のことなんですが、これがまた意味があるようなのです~。
本数により格式を表していて、五本線が最高格式だそうです。(るるぶにも書いてありました。)

ならば気を付けて塀を見れば格式の高さが分かるというものです。


これは金閣寺 さすがに五本

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二条城 ここも五本

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西本願寺 当然五本です。

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京都御所にいたっては五本以外考えられませんよね。(写真ないですけど)
実際に何十という塀を見ましたが五本以下の塀って無いんですよ...。
という事はみんな最高格式ですやん?
意味の無いことに気づいてしまいました...。

私の考えでは以前はそういった区別があったのかも知れませんが
塀を作り直した時に向かいの寺も五本だから、うちも五本にしちゃいますって感じになって、
結果としてみんな五本になってしまったのかなぁ~って思います。
日本人はブランド好きですからねっ!

調べてみると五本筋以外はほとんど見かける事がないとの事でした。
ならば見つけてやろうじゃない!  
おいらに与えられた時間は3日間、神社巡り・京都観光をしながら調査を開始したのでした。



そして二日目で整いました~
四本筋の塀ですよっ!

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ここはどこかと言いますと、
八坂神社だったのですね~。南楼門付近で見かけました。

他所が見栄を張って五本にしているところを ←あくまで私の勝手な想像です
四本を維持されておりました。

このように神社でも見かけることの出来る築地塀
皆さんも観察されてはいかがでしょうか。